スポーツテック開発を手がけるユーフォリア(本社・東京都千代田区、橋口寛・宮田誠共同代表)は3日、運輸業界の「睡眠」に関する課題調査の結果を公表した。それによると、運輸業界で勤務する交代制のシフトワーカーは、日勤ワーカーと比較して睡眠の質が低く、日中の眠気が強いワーカーが多いことがわかった。また、ドライバー職で比較すると、シフト勤務ドライバーの半数に不眠症の疑いがあり、日勤の約2倍となるなど、その差はさらに大きくなった。
同調査は、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)のワーキンググループ活動の一環として行われ、TDBC会員の運輸事業者99人を対象に、「アテネ不眠尺度」を用いて実施したもの。その結果、「不眠症の可能性が高い」に該当したのは、日勤ワーカーで29・9%だったのに対し、シフトワーカーは45・5%となり、15・6pt高くなった。ドライバー職に限って比較するとその差はさらに広がり、日勤ドライバーは25・0%だったものの、シフト勤務ドライバーは50・0%と半分を占め、日勤ドライバーの2倍となっている。
また、日中の眠気に関しては、「日中の強い眠気あり」に該当した日勤ワーカーは36・4%だったが、シフトワーカーは59・1%と6割を占め、日勤ワーカーより22・7pt高くなった。ドライバー職で比較すると、日勤ドライバーの33・3%に対し、シフト勤務ドライバーが65・0%で、31・7pt高くなった。
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