カーゴニュース 2024年9月10日 第5273号
ロジスティード(本社・東京都中央区、中谷康夫会長兼社長)は今月から、損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメントとともに、ロジスティードグループが展開する安全運行管理ソリューション「SSCV-Safety」のAIドライブレコーダーで検知したヒヤリハット動画を解析し、最適な安全運転教育コンテンツをピンポイントで配信するサービスを提供する。
「SSCV-Safety」はドライバーの運行前後および運行中の生体データと、ドライブレコーダーや車両の挙動などから取得した運転データをAIで分析し、独自に開発した事故リスク予測アルゴリズムとテクノロジーを組み合わせて、ドライバー自身が気付くことのできない「疲労」や「ストレス」を可視化して、漫然運転に起因する事故を未然に防ぐ安全運行管理ソリューション。
新サービスは、AIドラレコの解析データをもとに、SOMPOリスクマネジメントが安全教育対象者であるドライバーに最適な教育コンテンツを配信するもの。「SSCV-Safety」のAIドラレコが所定の基準を上回るヒヤリハットを検出すると、RPA(Robotic Process Automation)が安全教育対象者のヒヤリハット情報をまとめた解析データを生成し、SOMPOリスクマネジメントへ自動送信する。同社はその解析データの内容を踏まえ、交通事故防止の専門的なノウハウを生かして作成した教育コンテンツを安全教育対象者へ配信する。
AIドラレコ動画解析の活用によって、ドライバーが業務で実際に経験した8種類(一時不停止、速度超過、車間距離不保持、衝撃、急制動、急ハンドル、衝突警報、脇見)のヒヤリハットに合わせた効果的な教育コンテンツを配信できることが特徴。さらに、指導が必要となるリスクの高い運転をしたドライバーのみを対象とすることで、管理者の教育指導の負担やサービス利用コスト削減にもつながる。
3社では今後、「最新のデジタル技術を活用した「SSCVSafety」をベースに、『2024年問題』や健康起因事故の増加など、輸送業界全体の課題解決に貢献するサービスを協創により展開していく」としている。
ロジスティード、損保ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントの3社は昨年4月に提携し、「SSCV-Safety」を活用した業務効率化やトラックドライバーが健康で安全に業務できる体制の構築、交通事故の防止に向けた多様な対策を輸送事業者へ提供している。
購読残数: / 本
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。