カーゴニュース 2025年8月7日 第5362号
ライオン(本社・東京都台東区、竹森征之社長)、日本通運(本社・東京都千代田区、竹添進二郎社長)、JR貨物(本社・東京都港区、犬飼新社長)、T2(本社・東京都港区、熊部雅友代表取締役CEO)は7月29日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせたモーダルコンビネーションでライオン製品の輸送を実証した。
今回の実証では、ライオン千葉工場から同社の福岡流通センターまでの長距離輸送を自動運転と貨物鉄道で分担。JR貨物とT2が共同開発した31ft共用コンテナ(写真)を使用して、輸送品質やオペレーション、環境負荷などを検証した。
具体的には、ライオン千葉工場から東京貨物ターミナル駅までの輸送を日本通運、東京タ駅から大阪市内の百済貨物ターミナル駅までをT2の自動運転トラックによるレベル2運転、百済タ駅から福岡貨物ターミナル駅までをJR貨物のコンテナ列車、福岡タ駅から福岡流通センターまでの輸送を日本通運が担当した。
T2の自動運転トラックは、綾瀬スマートIC~久御山JCTまでの410㎞をレベル2による自動運転を行うとともに、百済タ駅での共用コンテナの列車への積み替え作業も遅滞なく進行。ライオン福岡センターに到着した貨物は荷崩れなどもなく、オペレーション・技術面ともに問題は発生しなかった。全体の運行日数も約1・8日と、計画通りの結果となった。
4社は今後、T2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックを用いたモーダルコンビネーションも視野に入れ、輸送モードの多様化によるBCP対応強化や輸送能力の拡大につながる取り組みを推進していくとしている。
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