左から根岸氏、増田氏、千田氏、小池氏

カーゴニュース 2025年4月8日 第5329号

日本郵政グループ
根岸氏「現場感覚活かす」、小池氏「荷物収益拡大」

6月就任予定の次期社長2氏が会見

2025/04/07 17:00
人事・機構改革 宅配・ラストワンマイル

 日本郵政および日本郵便は2日、都内で記者会見を開き、日本郵政の増田寛也社長と次期社長に就任予定の根岸一行常務執行役、日本郵便の千田哲也社長と後任社長に就任予定の小池信也常務執行役員の4人が出席した。根岸、小池の両氏はそれぞれ旧郵政省の出身。6月に予定している定時株主総会後の取締役会で社長に就任する。

 

 会見では、日本郵政の増田社長が自身の退任および後任について、「すでに社長就任から5年半が経過し、今期(2025年度)は次期中期経営計画を検討する年でもある。日本郵政は発足以来、外部の人間が社長になることが続いてきたが、昨今の状況もあり、あえて火中の栗を拾う人はなかなかいないのが実状だ。こうした流れに加え、民営化以降に入社した若い社員のモチベーションアップも図る意味からも、大幅な若返りを図るとともに内部登用をする流れとなった」と、旧郵政省出身者である根岸、小池両氏を選考した経緯を述べた。

 

 日本郵政の根岸次期社長は「3月まで日本郵便の東海支社長として、現場を見てきた。今回の指名は、より現場に近いフロント感覚を経営に活かせということだと認識している。郵政ネットワークを最大限活用し、株主の期待に応えられるように努めていく」と抱負を述べた。また、不祥事が続いている現状について「社員の中にはグループの将来に不安を感じている者もいる。再発防止に向けた是正、組織改革に取り組む」との考えを示した。

根岸・日本郵政次期社長

 日本郵便の千田社長は「26年度からの次期計画を決定する節目でもあり、若いリーダーが中心となって進めてもらうことにした」と社長交代の理由を説明。日本郵便の小池次期社長は「荷物収益を拡大していきたい。窓口事業は郵便局のネットワークを最大限活用し、お客様本位の取り組みを実践していく。物流事業ではロジスティクスやフォワーディングといった事業を拡大させていきたい。中期経営計画の最終年度となる今年度が成長ステージの転換につながるように、強い意志を持って全力で取り組む」と抱負を語った。また、「点呼の不備などでお客様に大変なご迷惑をおかけしている。法令順守、ガバナンス確保が最重要事項だと考えている。こうした状況を一刻も早く是正できるよう、実態をきちんと把握し、お客様本位や法令順守の意識を醸成することに覚悟を持って取り組む」と述べた。

小池・日本郵便次期社長
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