西神倉庫に新設した危険物倉庫

カーゴニュース 2024年5月30日 第5246号

話題
日本紙運輸倉庫
神戸市須磨区で小型危険物倉庫が竣工

既存の普通品倉庫とあわせ中継拠点にも

2024/05/30 10:40
倉庫・物流施設 危険物・化学品

 日本紙運輸倉庫(本社・東京都千代田区、山田隆社長)は30日、神戸市須磨区の西神倉庫で小型の危険物倉庫が竣工する。紙の需要が減少する中で、新たな成長分野として危険物倉庫事業に参入する足掛かりとする。第1号倉庫を軌道に乗せたうえで、関東、大阪、北九州など他のエリアでの危険物倉庫の展開も検討していく。

 

 神戸淡路鳴門自動車道布施畑ICから車で約5分、阪神高速道路7号北神戸線布施畑西ICおよび阪神高速道路31号神戸山手線白川南ICから車で約10分の流通団地(準工業地域)内に立地。


 既存の普通品倉庫(延床面積約4000㎡、3階建て)は床荷重が3t/㎡と重量物に対応し、同社が得意とする紙製品のほか、化学品原料、大型機材などを扱っている。同倉庫に併設する形で、日本紙運輸倉庫では初となる危険物倉庫を建設した。


 延床面積約150㎡の「特定屋内貯蔵所」で、消防法危険物第4類第3石油類、第4石油類に対応。保管パレット(1250×1250㎜)数は132枚で、固定ラック方式を採用する。ペール缶、一斗缶などの荷姿の貨物を想定している。


 普通品倉庫に危険物倉庫を併設したことで拠点としての付加価値が高まり、トラックドライバーの時間外労働時間規制が強化される「2024年問題」対策として、関東~神戸以西の輸送の中継拠点としての活用も提案していく。


 今後は既存の拠点や所有する土地で危険物倉庫を展開することも検討し、日本紙運輸倉庫がオペレーションを担う前提で同業他社との協業の可能性も探る。また、関係会社が保有する、重量物対応の車両について危険物輸送での活用可能性も模索する。

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