カーゴニュース 2024年6月11日 第5249号
倉庫業青年経営者協議会(倉青協、小山嘉一郎会長)は5日、総会、全体会を開催し、事業計画などを承認した。2024年度も小山体制で掲げる「歴史から経営革新を学び、新時代経営を創造する」というスローガンのもと、国土交通省や日本倉庫協会とのコミュニケーションを強化し、倉庫業の課題の抽出と併せて要望事項を発信していく。
小山会長(小山企業)は、「本日の総会で19人が卒業されるが、この1年間で17人の新入会員が入会し、100人体制を維持できた。ただ、来年は9人、再来年は10人が卒業となるため、引き続き会員拡大へのご協力をお願いしたい」と呼びかけ、能登半島地震に際して募った義援金を被災地の会員企業および自治体に配分したことも報告した。
「2024年問題」に言及し、「運送業界の問題ととらえられているが、これは物流全体の問題だ。トラックの荷待ち時間を解消すべきであると同時に、倉庫側でもトラックの待ち時間が発生しないようにしなければならない。『物流』というくくりで効率化していかなければ問題は解決できない」と強調した。
物流効率化の観点から重要となるシステム化、機械化について、今年度も企業交流会などを通じて導入事例の紹介を行っていく表明し、「導入事例、とくに『効果がなかった』などの失敗事例に関する情報共有が大事で、それによって無駄な投資や遠回りのシステム解決を避けられる」と意義を述べた。
「トラックGメン」は「物流Gメン」に名称変更を
来賓の日本倉庫協会の米田浩理事長は、「倉青協は伝統と実績を積み上げてきた。これからもその役割、存在感を発揮していってほしい」とエールを送り、日倉協にとって倉青協は「パートナー」「アドバイザー」であると強調。日倉協に寄せられた各種問い合わせ、依頼に対する倉青協の支援と協力に謝意を示した。
また、「『2024年問題』について、倉庫業界として協力は惜しまないが、結果として倉庫にしわ寄せがくることがないようにしてほしいと行政等にお願いしている」とし、日倉協として「2024年問題」の影響に関するアンケートを実施したことを報告。引き続き実態の把握や意見の集約に協力を呼び掛けた。
もうひとつのテーマである荷主への価格転嫁については、「トラックに対しては法律で定められた標準的な運賃があり、『トラックGメン』というチェック機能もあるが、倉庫に対してはこれらが2つともない。物流全体の法律ができたのを機に、『トラックGメン』を『物流Gメン』に名称を変更してほしいと要望している」と明かした。
石田純一氏が講演、「恋愛学」も紹介
講演会では石田純一氏が「人生をポジティブに生きる方法」と題し講演。石田氏は母校早稲田大学で講義した「恋愛学」にも絡め、愛や人生にまつわる著名人たちの言葉を紹介しながら、「愛とは相手の心の中で生きることであり、相手の心に占める割合が増えていくことは幸せなこと」と持論を述べた。
さらに、「主張するより聞き役に」「ユーモアと笑顔で自分をライトアップ」「何事にも関心、感動、感謝の気持ちを持つ」「100を知って3語る」「人と違った意外性を持つ」などモテる条件も披露。「恋愛は特別な分野ではない。これらは仕事でも上司や後輩、クライアントに好かれるための気質でもある」と締めくくった。
購読残数: / 本
恐れ入りますが、ログインをした後に再度印刷をしてください。