全日本トラック協会(坂本克己会長)は8日、「大切なドライバーにSASスクリーニング検査を!(令和6年7月)」と題しリーフレット(写真)を作成した。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に頻繁に呼吸が止まったり、止まりかけたりする状態(睡眠呼吸障害)が繰り返されるために、質の良い睡眠が取れず、日中に強い眠気や疲労等の自覚症状を伴う病気で、自分では自覚しにくい危険性がある。
SAS患者は、居眠り運転を起こす危険性があるうえ、治療をせずに放置すると命にかかわる合併症(高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞等)を引き起こすおそれもあり、これらの疾病は、運転中の突然死にもつながる健康起因事故の主原因でもある。
また、2022年4月から、「自動車事故報告書等の取扱要領」が一部改正され、SASが原因と疑われる事故が発生した際、自動車事故報告書の「推定原因」に事故の原因として疑われる疾病名を明記し報告することとなった。
全ト協では、ドライバーが健康に長く働けるよう、また、健康起因事故を起こさないために、SASスクリーニング検査を受診させ、SASの早期発見・治療を行うよう呼び掛けている。
全ト協や各都道府県トラック協会ではSASスクリーニング検査助成事業を実施しており、睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策セミナー(Webオンライン)も開催している。
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