セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）とＴ２（本社・東京都千代田区、森本成城代表取締役ＣＥＯ）は、両社が実施しているレベル４自動運転トラックを用いた幹線輸送の公道実証に、来年１月から日本郵便およびＪＰロジスティクスが参加すると発表した。

　セイノーＨＤとＴ２は今年７月から、将来のレベル４自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指して公道実証を開始している。今回、セイノーＨＤと日本郵便が幹線輸送共同化に向けて業務提携していることから、日本郵便と同グループのＪＰロジスティクスの参画が実現した。４社は、幹線輸送における共同運行のオペレーションノウハウと自動運転技術を掛け合わせることで、新たな輸送モデルの実現を目指すとともに、将来の事業化に向けた知見の獲得や改善点の洗い出しを図っていく。

　日本郵便およびＪＰロジスティクスが実証に参加する期間は２０２５年１月から６月で、２社は施設および貨物を提供する。セイノーＨＤは実際の運行路線の設定、Ｔ２は自動運転トラックの技術およびオペレーションを提供する。運行区間は東京～大阪間で、東名高速、新東名高速、伊勢湾岸道、名神高速、新名神高速、京滋バイパスを走行する予定。公道実証はドライバーが乗車した形で実施する。

　Ｔ２は、25年７月のレベル２自動運転トラックによる幹線輸送サービス、27年のレベル４での幹線輸送サービスの事業化を目指している。