平原氏の講演映像を公開

カーゴニュース 2025年2月6日 第5314号

パレ協/新春講演会
「荷役近代化の父」の功績を振り返る

初代会長・平原直氏の貴重映像公開

2025/02/06 07:00
パレット セミナー・イベント 団体

 日本パレット協会(二村篤志会長)は1月30日、新春講演会を開催した。同協会の初代会長で「荷役近代化の父」とも呼ばれた平原直氏が物流業にもたらした功績について、物流博物館主任学芸員の玉井幹司氏が解説した。

 

 平原氏は、1929年に国際通運(現・NIPPON EXPRESSホールディングス)入社。同社退職後48年に「通運荷役研究所」を設立し、パレチゼーションの推進をはじめ「荷役の近代化」に尽力し、物流理論の開発・普及に努めるなど、物流の発展に大きな功績を残した。

 

 講演回数が2000回を超えると言われる平原氏だが、当時の映像はほとんど残っておらず、とくに音声入りの映像記録は確認されていなかったという。しかし昨年、ダスキン(本社・大阪府吹田市、大久保裕行社長)が83年に開催した政策発表勉強会において行った「ダスキンと運搬」と題した講演会において、平原氏が講演する様子が収められているビデオが見つかった。このビデオは、前半部分に平原氏が自ら制作・演出・脚本を手がけた映画「荷役近代化への道―現場人はいかに闘ったか―」が収録され、その後、約1時間にわたる講演が収録されている。

 

 日本パレット協会では、創立60周年記念講演として、初代会長である平原氏の功績を振り返るとともに、荷役・運搬に関する講演映像を会員企業に公開することを企画。玉井氏に講師を依頼し、平原氏の親族やダスキンなど関係各所了承のもと、一部編集を加え公開する運びとなった。

玉井氏
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