カーゴニュース 2025年2月6日 第5314号

首都圏の大型物流施設、空室率が低下

福岡圏の新規需要は過去最大に

2025/02/05 16:00
倉庫・物流施設 物流データ・統計・調査

 CBRE(本社・東京都千代田区、辻貴史社長)はこのほど、2024年第4四半期(10~12月)の国内物流施設(大型マルチテナント型物流施設)の市場動向に関するレポートを公表した。

 

 4Qの空室率は前期比0・3pt低下の9・8%だった。新規供給3棟のうち1棟が満床で竣工したほか、既存物件の空室消化も進んだ。空室率が低下するのは22年2Q以来。24年通年の新規需要は23年から2年連続で50万坪を超えた。実質賃料は4500円/坪で前期比横ばいとなった。

 

 近畿圏の空室率は前期比0・3pt低下の3・7%。25年の新規供給予定は過去最大の41万坪あるが、プレリーシングは順調で、足元の内定率は70%に達した。実質賃料は4210円/坪で前期比0・2%の上昇。主に中心部に近い高スペックの物件で賃料が上向いた。

 

 中部圏の空室率は前期比0・4pt低下の13・4%。25年の新規供給は過去2番目の大量供給となる見込み。愛知県内で分散するため、製造業や消費財のニーズが期待できる。実質賃料は3670円/坪で前期比0・3%上昇した。

 

 福岡圏の空室率は前期比0・3pt低下の5・1%。24年の新規需要9・7万坪は調査開始以来の過去最大。来期竣工予定物件の引き合いも堅調だ。実質賃料は3540円/坪で前期比1・1%上昇した。

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