カーゴニュース 2024年6月11日 第5249号
NTTロジスコ(本社・東京都中央区、中江康二社長)は、埼玉物流センター(埼玉県加須市)で、ロボットの改良などを通じて自動化領域を拡大し、手作業比率の低減に大きな成果を上げている。5月14・15日に開催された日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の「全日本物流改善事例大会2024」において、優良改善事例として発表した。
埼玉物流センターでは、レンタル機器の付属品である電源アダプターケーブルのリファービッシュ業務(洗浄・検査・巻き取り・結束など回収再生作業) を行っているが、既存の自動クリーニング・結束作業ロボットでは取り扱うことができない製品が急増したことを受け、既存ロボットを改良した2号機を増設。これにより、従来は21%だったロボット作業比率を46 %まで25pt向上させることに成功。これにより、作業者8人の省人化を実現した。
その後、残る54%の手作業について、属人化された人手作業からの脱却と作業者の高齢化に伴う新人作業者の定着率の向上を目指し、オリジナルの半自動コード巻き取り機を開発・導入。これにより手作業比率は54%から11%まで43pt削減を見込んでおり、作業標準化による作業者身体的負担軽減や、作業品質と生産性の均一化、教育コスト削減を実現した。
また、レンタル機器本体と付属品である電源アダプターのセット化作業においても、2021年に導入したAI画像認識技術を用いた検品システムを改修したことで、これまで対応できていなかった21%の製品の検品が可能となった。その結果、目視検品の完全廃止と作業員1人の省人化が実現した。
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