カーゴニュース 2024年5月21日 第5243号
第一貨物(本社・山形県山形市、米田総一郎社長)は15日、山形県東根市に同エリアで最大規模の新倉庫「東根臨空物流センター」を竣工した。同センターは、スリーエムジャパンプロダクツの原材料の保管・供給業務を担う倉庫で、7月上旬から稼働する予定。
竣工式で挨拶に立った米田社長は「新倉庫はスリーエム様の専用倉庫として活用していく。至近に立地するスリーエム様の工場の製造ラインにタイムリーに原材料を供給することで、業務改善に寄与することを念願している」と述べた。加えて「これまで当社はスリーエム様の販売物流業務に関しては長年受託してきているが、製造物流については今回が初めての取り組みとなる。期待にしっかりと応えながらノウハウを蓄積し、スリーエム様の発展に貢献していく」と意欲を語った。
東根臨空物流センターは山形空港の隣接地でスリーエム山形工場の至近に立地する。敷地面積2万365㎡、延床面積1万22㎡。建物は倉庫部分が平屋建て、事務所部分は2階建て。庫内には8129㎡の定温(25℃)スペースを設け安定品質で貨物を保管できるようにした。定温庫は有効高約10mで高多層式ラックを設置し、5170パレットを保管できる。原材料を中心に中間製品の保管も行っていく。
8台が接車できるトラックバースの入出荷口は、庫内温度の維持や風雨雪の吹き込みを防止できるようドックシェルター仕様とした。床・壁面と屋根には断熱材を施し、定温機能の向上を図った。庫内と事務所にはLED照明を採用し環境に配慮した。
新倉庫の近隣には既存倉庫の「東根物流センター」があり、スリーエムの関連貨物を取り扱っている。新倉庫と既存倉庫を連携させながら、スリーエムの物流を支えていく。
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