野村不動産(本社・東京都新宿区、松尾大作社長)は15日、千葉県柏市に新たな物流施設「Landport柏Ⅰ」を3月29日に竣工したと発表した。総合地所(本社・東京都港区、梅津英司社長)との共同事業で開発したもので、延床面積約11万7956㎡で5階建てのマルチテナント型。物流事業者の拓洋、美容品通販事業のビューティガレージなどの入居が決定しており、7月から満床での稼働を予定する。
同施設は、常磐自動車道「柏IC」から約1・4㎞、都心まで約30㎞圏内に位置しており、広域配送に優れた立地となっている。また、5分圏内のエリアには主な路線業者の営業所や主管支店が15拠点あることから、集荷時間や荷物量によって利用拠点の使い分けが可能となる。
設計面では、各階にトラック接車が可能なランプ型を採用し、入庫から出庫作業までのオペレーションを1フロアで完結できる。1階倉庫部分は梁下有効高を6・5m確保し、高い保管効率を実現。また、4000kwまで受電可能な高圧電力の引き込みにより、自動化機器の導入にも対応した。
このほか、停電時から72時間運転可能な非常用発電機を完備してBCP面に対応。環境面では、屋根を活用した太陽光発電システムを導入している。野村不動産では今後、柏エリアにおいて同施設の隣接地に「Landport柏Ⅱ(仮)」を開発するほか、「Landport野田(仮)」など複数の物流施設開発を予定している。
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