カーゴニュース 2026年10月1日 第5471号
三和建設(本社・大阪市淀川区、森本尚孝社長)は9月18日、日新(本社・横浜市中区、峯茂樹社長)の「神戸化学品センター」を神戸市西区で竣工し、内部をメディアに公開した。総延床面積は計8176㎡となり、危険物倉庫5棟、普通品倉庫1棟、高圧ガス貯蔵所1棟、危険物屋外貯蔵所で構成されている。
同センターは「神戸西IC」から約2㎞と至近で、神戸港から車で約50分、大阪港までは約60分と主要港へのアクセスに優れている。
危険物倉庫はそれぞれ延床面積約1000㎡程度となり、このうち1棟は冷凍冷蔵の温度帯に対応。冷凍エリアはマイナス25℃で管理している。また、1棟には移動ラックを設置しており、奥の荷物を取りやすくするなど、効率的な保管や搬送を実現。設置にあたり、天井を高く確保したほか、床面は勾配をなくすかわりに、溝を二重構造にして液体漏れを防ぐ設計となっている。さらに、荷受け専用の危険物倉庫も1棟設けており、床面は片面勾配を採用している。このほか、普通倉庫は1238㎡、高圧ガス貯蔵所は150㎡を確保した。
加えて、同センターが立地する三角形の土地のスペースを有効活用するため、屋外に危険物貯蔵所を設置しており、12列のラックを配備している。
建設までに約30回の定例打ち合わせを実施
同日に行われた見学会に出席した三和建設の松本孝文執行役員大阪本店次長は、同社が今年だけでもすでに施設を20棟竣工済みであり、危険物倉庫についても高いニーズが続いていることを報告。また、今回のセンターの建設に向けては「日新と定例の打ち合わせを30回近く行った」と明かした。
日新の河村龍一郎執行役員化学品・半導体営業部担当は神戸での新センター設置の背景について「これまで関東の化学メーカーから関西・九州まで運んでいくのにトラックで直接輸送していたが、今後のトラックドライバー不足に対応するためには、途中に拠点を設ける必要があった」と説明。新センターのこだわりとして危険物倉庫において「冷凍冷蔵倉庫と屋外貯蔵所の設置は当社として初の試みとなる。冷凍冷蔵倉庫はニーズに対して供給が少ないこともあり、とくにこだわった」と語った。
また、横浜に開設済みの自社倉庫と今後九州で建設予定の新倉庫についても言及し、「国内の主要港である横浜と神戸、博多の近くに拠点を設けることで、国内化学メーカーのプラントの老朽化や海外からの輸入品の取り扱いに対応していく」と述べた。
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