カーゴニュース 2026年10月6日 第5472号
日立製作所(日立、本社・東京都千代田区、德永俊昭社長兼CEO)とファナック(本社・山梨県忍野村、山口賢治社長兼CEO)は9月30日、フィジカルAI実装の共同事業化に向けた戦略的パートナーシップ締結を発表した。このパートナーシップでは、日立の短期学習を可能にするAI技術と、ファナックのAI技術を有する産業用ロボットを組み合わせたフィジカルAIの共同実証と共同展開を推進する。
共同実証ではまず、日立の茨城地区の工場を「カスタマーゼロ」として活用し、2027年度までに、実際の製造現場での実装に必要なフィジカルAI技術の確立を目指す。
様々な形状の部品のピッキングや生産品の変更に伴う段取り替えなどに、日立のフィジカルAIモデルとファナックのロボット技術・AI技術を組み合わせて、認識精度や動作、タクトタイム、品質の有効性などを検証する。併せて、日立が開発したエッジAI半導体とファナックの産業用ロボットを組み合わせ、その有効性についても検証を行う。
これにより、多種多様なデータをAIが自ら継続的に学習し、工程、ライン、さらには工場全体を柔軟に運用する仕組みを構築し、人とロボットがそれぞれの強みを活かしながら協働する、持続可能な現場の実現を目指す。
27年度からユーザー展開目指す
両社は、共同実証で得られるフィジカルAIの実装・運用ノウハウを活かし、半導体や医薬品、ヘルスケア、高機能材料、自動車、物流、食品、造船、農業など、幅広い産業分野で両社が持つグローバルな導入基盤を活用して、27年度からユーザー展開する。
熟練者の経験や人手に頼る作業の自律化を大幅に加速することで、人手不足や技能継承といったユーザーの課題解決に貢献する方針だ。
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