カーゴニュース 2024年8月8日 第5266号

シスメックス
インドで生産拠点を新設

倉庫・物流ハブも併設

2024/08/08 14:34
倉庫・物流施設 グローバル物流

 シスメックス(本社・神戸市中央区、浅野薫社長)は1日、インドでグループ初の試薬・機器双方の生産機能を備える生産拠点(写真)を新設したと発表した。延床面積1万600㎡で試薬、機器(ヘマトロジー検査機器の一部機種)を生産する。投資総額は約30億円。今後は、本格稼働に向けた準備を進め、試薬製品・機器製品ともに2024年度内の出荷開始を計画している。

 

 新生産拠点は、グループの海外生産拠点では最大の延床面積を持ち、試薬生産品目を大幅に拡大することに加え、Make in India政策に対応した機器製品の生産機能を有する。旺盛な検査需要に対する供給力を強化し、インドにおける事業展開の加速と成長持続を目指す。

 

 新生産拠点は、中長期にわたる検査需要の増加を想定した生産機能の強化に加え、試薬製品および機器製品の双方で将来の生産品目拡大を可能にする拡張性を有する。また、倉庫・物流ハブ機能も併設することで、インド国内のサプライチェーンの最適化も図る。 


 インドは、急速な経済成長や人口増加を背景に、医療インフラ整備への投資が民間資本に加えて政府主導でも積極的に実施されており、今後も検査・診断領域への高い需要と持続的な市場成長が見込まれている。


 機器製品の生産機能は、日本国内工場と同等の生産プロセスやシステムを移設・構築することに加え、IT技術を駆使した現地従業員の教育システムを導入。Make in India政策に対応した原材料のインド国内調達も順次拡大していく。

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