カーゴニュース 2024年9月5日 第5272号
アジア最大級の物流・ロジスティクス展示会として広く認知されている「国際物流総合展2024 Logia‐Tech Tokyo」が10日から13日までの4日間、東京ビッグサイトで開催される。国際物流総合展は2年に1度の隔年開催だが、最近では合間の年に「INNOVATION EXPO」が開催されるようになり、国際物流総合展とINNOVATION EXPOの両輪体制が定着。今年は〝表年〟として、国際物流総合展が開催される。
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8月末現在での出展数は580社・団体/3242ブースとなる見込みで、2年前の前回展示会の526社・団体/2597ブースを大きく上回る、過去最大の出展規模になることが確実。期間中の来場者も前回の6万547人を超える7万人を予想している。
今展示会のテーマは『持続可能な道、物流の明日を育む』――。いみじくも物流業界には今、「2024年問題」という大きな課題が立ちふさがっており、労働力不足の面から物流の持続可能性に黄信号が灯っている。また、脱炭素という点からも未来につながる低炭素型の物流システムの構築が求められている。
今年の展示会には、最新の物流システム機器や情報システム、各種物流サービスなど、ハードとソフトの両面から数多くのソリューションが集結。さらに、国内外の物流・ロジスティクス関係者が一堂に会することで、活発な技術交流やビジネス交流が生まれ、様々な経営上の課題解決や業務改革の方策を得ることができる場となることが期待される。
出展企業数が大幅に増加したことは、物流業界で新たな技術やソリューションを求める熱がかつてなく高まっていることの何よりの証左といえるだろう。また、数多くのスタートアップ企業が今展示会に出展し、物流の社会課題解決に強い意欲を示していることも特筆される。
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国民生活や経済に欠かせない物流にかつてない危機が押し寄せている今、もっとも大事なことは、物流・ロジスティクスに関する技術や知識、情報を結集させ、未来につながる新たな「物流の形」をつくりあげることにほかならない。「2024年問題」の〝元年〟に「国際物流総合展」という〝出会いの場〟が開催されることの意味は大きい。この場を通じて、物流危機を乗り越えるための新たな〝化学変化〟が起きることを願ってやまない。
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