カーゴニュース 2025年8月12日 第5363号
ダイフク(本社・大阪市西淀川区、下代博社長)はこのほど、マザー工場である滋賀事業所(滋賀県日野町)内に、一般製造業・流通業向けシステムの新工場棟「M棟」を竣工した。工場棟の新設と機能移転により生産能力増強と物流効率化を図る同事業所の大規模再開発の一環。新工場棟に無人搬送車の組み立てなどを行う機能を移転することで、より生産性の高いモノづくりができる環境を整備していく。
「M棟」は延床面積1万990㎡で、うち工場部分が1万6500㎡、事務所・食堂が3400㎡。近年、急速に拡大する無人搬送車のニーズに対応するため、同社でもパレットやケース、ピースごとに対応した「SOTR」シリーズをはじめとする製品ラインナップを拡充している。無人搬送車の組み立てなどを行うM棟の作業場は、生産ラインを柔軟に構築できるよう区画のない大空間とした。
また滋賀事業所では、一般製造業・流通業向けに納入した製品の保守部品を常備するパーツセンターを設けており、納入先の拡大に伴って必要となる保守部品も増加している。そこで今回、M棟内にパーツセンターを移転するとともに面積を従来比2倍に拡張。今後は、より迅速かつ正確なサービスパーツを提供するために自動倉庫の設置も計画する。
このほか、M棟では、建物の屋根と外壁に断熱を施し、省エネルギー化と社員の作業環境にも配慮している。さらに、再生可能エネルギーの活用を推進するため、屋上に太陽光発電システム(発電容量1・5MW)を導入した。
執行役員イントラロジスティクス事業部生産本部長の矢野準二氏は「新工場棟は、さらなる生産性の向上を目指して設計されている。今後も、競争力のある製品・ソリューションの提供に加え、お客様に導入いただいた設備の安定稼働を支えるための対応力の強化を通じて、製造・流通業界の発展に貢献していく」とコメントしている。
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