往復&スイッチ輸送のスキーム

カーゴニュース 2024年11月19日 第5293号

サッポロ/サントリー
群馬~岡山間で往復スイッチ輸送を開始

車両150台、CO2排出量45t削減へ

2024/11/18 16:00
荷主・物流子会社 効率化・改善 2024年問題

 サッポロホールディングス(本社・東京都渋谷区、尾賀真城社長)とサントリーホールディングス(本社・大阪市北区、新浪剛史社長)は13日、岡山県~群馬県間の輸送の一部で、スイッチ輸送を行う長距離往復輸送を共同で開始した。サッポログループのサッポログループ物流(本社・東京都渋谷区、田島一孝社長)も連携し、リレー形式の往復スイッチ輸送を通じて、「2024年問題」の対応と環境負荷低減を目指す。

 

 サッポロとサントリーは、群馬~岡山間における往路の輸送手段としてトラックを両社でそれぞれ手配し、製品を輸送していたが、復路の積み荷確保やドライバーの拘束時間短縮が課題となっていた。今回の取り組みでは、群馬県から岡山県まで、サッポログループのポッカサッポロフード&ビバレッジの飲料・食品を輸送し、岡山県から群馬県ではサントリーグループの飲料製品を輸送することで効率化を図る。

 

 また、輸送ルート上には埼玉、静岡、大阪にそれぞれスイッチ拠点を設けて、4人のドライバーがトレーラヘッドを交換するリレー形式で輸送。これにより、ドライバーの拘束時間を短縮するとともに労働負荷の低減につなげる。さらに、輸送には従来のトラックより多く積載できるトレーラを使用。これらの取り組みにより、トラックの運行台数は両社で年間約150台の削減を見込むほか、CO2排出量は約45t削減できるとしている。

 

 輸送区間は、群馬から岡山までがポッカサッポロ北関東物流センター(群馬県伊勢崎市)~ポッカサッポロ岡山物流センター(岡山県岡山市)。岡山から群馬までがサントリー岡山総社倉庫(岡山県総社市)~サントリー北関東流通センター(群馬県千代田町)となっている。スイッチ拠点は、アイエヌライン埼玉営業所(埼玉県坂戸市)、コネクトエリア浜松(静岡県浜松市)、アイエヌライン大阪営業所(大阪市住之江区)とした。

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