スマホ内で処理が完結

カーゴニュース 2024年12月5日 第5298号

豊田合成
トラック積載量算出をシステムで効率化

スマホの3Dセンシング機能を活用

2024/12/05 07:00
荷主・物流子会社

 豊田合成(本社・愛知県清須市、齋藤克巳社長兼CEO)は11月25日、製品納入時の輸送効率向上の取り組みの一環として、スマートフォンの3Dセンシング機能(LiDAR)を活用し、トラックの積載量を容易に算出できるシステムを開発したと発表した。

 

 現在、トラックの配車計画時には、顧客であるカーメーカーの各工場の生産量に応じて最適化するため、積載量の定期確認を行っている。従来、各運行路線の担当者が目視で荷台を確認していたが、判断基準のばらつきや確認可能なトラック台数が限られるといった課題があった。そこで、AIと固定カメラを活用した24時間体制の自動荷量算出システムを昨年開発し、豊田合成の製品の輸送の6割を担う2つの物流拠点に導入し、積載率を高めてきた。

 

 今回、新たに開発した荷量算出システムは、スマホ内で処理が完結するため使用場所の制限がなく、LiDARスキャナによる高精度な算出も可能。このモバイル方式のシステムを活用し、輸送の残りの4割に相当する、国内に分散する生産拠点からの直納ルートなどにも輸送効率の向上の取り組みを広げていく。 

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