カーゴニュース 2024年12月26日 第5304号
「水・大気・医療・ガス」分野の分析機器メーカーである東亜ディーケーケー(本社・東京都新宿区、高橋俊夫社長)は、埼玉事業所(埼玉県狭山市)内に今年8月に開設した「狭山インテグレーションセンター」にロボットストレージシステム「AutoStore(オートストア)」を導入した。
「狭山インテグレーションセンター」は、生産ラインや試作ライン、試験設備などのマザー工場機能と物流機能を併設する施設。同社は50年以上前から同地に物流施設を構え、保守部品や消耗品などを出荷していたが、従来の倉庫では細かく仕切られたスペースを長距離歩行していたためスタッフの身体的負担が大きく、集荷トラックの荷待ち時間も発生していた。同社の中島信寿常務取締役は「『2024年問題』や少子高齢化による労働人口の減少を受け、物流改善が必須だった」と強調する。
今回、導入された「AutoStore」は設置面積が300㎥で、一部分を5段分掘り下げることで最大13段となっている。インテグレートを担当したオカムラの物流システム営業部・近藤慎一営業部長は、「『AutoStore』の特徴のひとつである高い柔軟性を活かし、限られたスペースで最大限稼働できる環境を整えた」と話す。
ビンは6740個、ロボットは8台で、入出庫兼用のカルーセルポートは4ヵ所設けた。商品の特性上、出荷の波動がほとんどないため、ビンに格納できる商品を「AutoStore」、長尺物や重量のある商品は固定棚、という形で使い分けており、およそ6000SKUのうち4500SKUを取り扱う。「AutoStore」による、1日の出荷件数は400~500件だという。
東亜ディーケーケーの齋藤利男生産管理部長は「『AutoStore』によって保管に要する空間を従来の6割以下に圧縮できた。また、以前は18時まで出荷作業をしていたが、現在は16時ごろには出荷商品の整理が完了し、17時15分の出荷定時時間で引き渡せており、ピッキングスタッフの時間外労働がなくなった」と導入効果を説明し、今後は「少子高齢化に伴う労働力不足に備えて、日本人以外のスタッフが作業できるよう準備していく」と計画する。
また、同社は環境対応と長距離輸送の持続可能性の観点から、昨年より埼玉事業所と生産子会社である山形東亜ディーケーケー間で貨物鉄道輸送を開始している。
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