地図上で視覚的に情報把握が可能

カーゴニュース 2025年1月23日 第5310号

三和建設  
全国危険物倉庫マップをリリース

営業倉庫のみ360拠点を掲載

2025/01/23 07:00
倉庫・物流施設 危険物・化学品

 三和建設(本社・大阪市淀川区、森本尚孝社長)が展開する特殊機能倉庫に特化した倉庫建設ブランド「RiSOKO」(リソウコ)では、全国の危険物倉庫マップ HAZ―MAP(ハズマップ)を21日にリリースした。

 

 HAZ―MAPは、物流企業各社のホームページなどで公開されている情報をもとに作成した全国危険物倉庫マップ。国内の危険物倉庫約360拠点を網羅し、地図上で視覚的に情報が把握できるだけでなく、取り扱い種別、サービス、地域など、多角的な条件で絞り込み検索が可能。これにより、荷主企業は自社のニーズに最適な危険物倉庫を迅速かつ効率的に見つけることができる。また、物流企業や物流施設デベロッパーは新規倉庫開発の検討材料として活用することで、新たなビジネスチャンスの創出につなげられる。

 

 現在、一般ドライ倉庫などのマッチングサイトは複数存在しているが、危険物倉庫に関する拠点情報などは一部業界団体サイトに拠点リスト等が公開されているものの、情報の網羅性やユーザビリティという視点におけるデータベースは存在していなかった。

 

 HAZ―MAPに掲載している情報は営業倉庫のみで全国約360拠点。国土交通省の倉庫統計季報によると、国内の危険物倉庫の合計面積は77・3万㎡(2023年12月時点)。掲載拠点360件のうち、各社のホームページ等により約8割の拠点の倉庫面積が判明しておりその合計は57・3万㎡になる。

 

 三和建設によると、「現在、日本国内で把握できる情報を手作業で集め、算出した情報ではあるが、国内の危険物倉庫(営業倉庫)の9割以上を網羅したマップといえる」。同社では、「このマップを物流企業や物流施設デベロッパーだけではなく、危険品を取り扱う荷主企業に至るまで広く活用されることで、より危険品物流が効率化され活性化していくことを願っている」とコメントしている。

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