山善（本社・大阪市西区、岸田貢司社長）は22日、グループの物流子会社であるヤマゼンロジスティクス（本社・大阪市西区、宮﨑公博社長）が４月１日付で「株式会社ロジライズ」に社名変更し、併せて本社所在地を東大阪市へ移転すると発表した。今後は、同社のプロフィット化を推進し、他社の倉庫運営や輸配送業務を受託できる体制の構築を進める。

　ヤマゼンロジスティクスは１９９３年に設立。山善のグループ会社として生産財と消費財双方の商品特性に合わせた物流システムを構築し、全国的なネットワークによる物流事業を展開してきた。山善は「物流２０３０年ビジョン」の第２ターム（２０２５年度～27年度）の中で「ヤマゼンロジスティクスのプロフィット化」を推進。今後、ヤマゼンロジスティクスは山善の取扱商品の在庫保管・配送だけでなく、メーカーや同業の機械工具商など、新たな荷主企業から倉庫運営や輸配送業務を受託できる体制を構築していく。

　新社名の「ロジライズ」は、「戦略的物流（Ｌｏｇｉ）を行いながら、より高みへと昇っていく（Ｒｉｓｅ）」という決意が込められているという。また、会社ロゴ（図）の斜体のロゴ文字に右肩から差し込む光は朝日をイメージしており、「朝日のように次のステージへと昇っていく様」を表現した。

　山善は「ロジライズは様々な物流課題に対応するため、流通商社の物流部門として長年培ったノウハウを活かした総合物流サービスを展開する。様々なニーズに応じた『常にお役に立てるロジスティクスパートナー』を目指す」としている。