Cavalier Logistics社が開設した高機能倉庫

カーゴニュース 2025年3月13日 第5323号

三菱倉庫
買収企業が米国内で拠点展開を加速

2025/03/13 07:00
総合物流・3PL 経営計画・戦略 グローバル物流

 医薬品の国内物流で首位の座にある三菱倉庫(本社・東京都中央区、斉藤秀親社長)は、来年度からスタートする6ヵ年の新経営計画で、欧米市場の開拓をターゲットに据える。引き続き「医療・ヘルスケア」をカテゴリー戦略における重点分野に位置付け、国内で培った高品質な保管・輸配送サービスをグローバルでも展開していく。

 

 グローバル戦略のカギを握るのが、2023年10月に子会社化したCavalier Logisticsグループだ。同社は米国と英国で医薬品物流を展開する専業大手で、とくに米国内ではGMP(医薬品の製造管理および品質管理の基準)に準拠した倉庫ネットワークを持つ。

 

 今年2月にはノースカロライナ州ダーラムに延床面積1万1904㎡の新倉庫を開設した。ノースカロライナ州には日系をはじめとする数多くの医薬品関連企業が進出しており、同地で2~8℃および15~30℃に2温度帯に対応した保管や輸配送サービスを提供していく。また、今月にはニュージャージー州ニューアークにも延床面積2340㎡の新倉庫を開設し、米国内外への航空輸送などフォワーディングサービスを強化していく。

 

 これにより、Cavalier Logistics社の米国内のネットワークは、本社があるヴァージニア州ダレス、シカゴ、ロサンゼルス、アトランタ、メリーランド州ジェサップに加え、2拠点が追加された。

 

 また、Cavalier Logistics社は、34ヵ国・34社のフォワーダーが加盟する団体「Pharma Logistics Network(PLN)」を主宰しており、同ネットワークを活用することで三菱倉庫グループの医薬品国際物流ネットワークがさらに強化されることになる。

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