カーゴニュース 2025年7月3日 第5352号
日本物流団体連合会(物流連)は6月30日定時総会の開催に先立ち、第26回「物流環境大賞」の表彰式を開催した。物流環境大賞と各部門賞、日本物流記者会賞を受賞した各企業に真貝会長が記念の表彰楯を手渡した。
大賞(1件)を受賞したのは、つがる弘前農業協同組合(JAつがる弘前)、日本通運仙台支店ロジスティクス第二部、日本通運事業統括本部通運部、JR貨物東北支社北東北支店(青森)の4者による「青森県産りんごモーダルシフトの取り組み」。JAつがる弘前のりんごをトラックから鉄道輸送に転換する大規模なモーダルシフト案件として高く評価された。
JAつがるのりんごは全国に出荷されているが、その遠距離輸送の安定性を将来にわたって確保するため、荷主と物流事業者が一体となって貨物鉄道輸送を推進した。北海道から九州に至る遠距離の輸送比率が高いため、多くのCO2を削減できた。また、鉄道の輸送障害に備え、日本通運の「Sea&Rail」輸送網も活用し、関西~九州間では一部で船舶を利用した。さらに、出荷が収穫時期に集中しがちな農産物輸送において、出荷の年間平準化に取り組んでいることも受賞につながった。
準大賞の部門賞では「低炭素物流推進賞」(3件)をランテック、赤ちゃん本舗、啓和運輸、TOYO TIRE、井本商運、オーシャンネットワークエクスプレスジャパン(ONE)、新洋海運らが受賞。「サステナブル活動賞」(3件)を博多運輸、ヒューテックノオリン、日清製粉ウェルナ、ナカムラロジスティクス、ロイヤル、JR貨物、comvey(コンベイ)、日本郵便郵便物流営業部、プロロジスらが受賞した。「先進技術賞」(3件)を日本通運、ジェイアール東日本物流、全日本空輸(ANA)、Lufthansa Technik AG(ルフトハンザ・テクニーク)、NEXT DELIVERY(ネクストデリバリー)、山梨県小菅村役場、山梨県丹波山村役場、佐川急便、富岳通運、福山通運、セイノーホールディングスらが受賞。「日本物流記者会賞」(1件)を佐川急便、平野屋物産、全国通運、JR貨物九州支社らが受賞した。そのほか「奨励賞」(20件)を延べ58社が受賞した。
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