4棟で構成する第1期エリア(イメージ)

カーゴニュース 2025年7月3日 第5352号

苫小牧埠頭
「北海道ハズマット・ゲートウェイ」PJ始動

第1期エリアに定温危険物倉庫が竣工

2025/07/03 07:00
全文公開記事 危険物・化学品 海運

 苫小牧埠頭(本社・北海道苫小牧市、海津尚夫社長)は6月27日、「北海道ハズマット・ゲートウェイ」プロジェクトを始動し、第1期エリアに竣工した定温危険物倉庫が7月から稼働を開始すると発表した。

 

 北海道で開発・製造が行われる世界最先端のロジック半導体の化学品原材料は、危険物として専門的管理が求められ、道外からは苫小牧港を経由して輸送・保管されることとなる。また、苫小牧港と新千歳空港の「ダブルポート」周辺では企業立地が加速しつつあり、半導体関連産業の集積も期待されている。

 

 こうした状況下、同社では危険物を集中・専門的に取り扱う倉庫需要に対応すべく、苫小牧港西港晴海地区に危険物の関連物流施設を整備する「北海道ハズマット・ゲートウェイ」PJを展開していくもの。このうち第1期エリア(敷地面積1万6320㎡)は、4棟の危険物倉庫で構成される計画で、同社が所有・施設管理を担い、日本通運がRaPidus(ラピダス)向けに危険物や高圧ガスの物流を行うことが決まっている。日本通運は道外から海上輸送で運ばれてきた危険物などを同倉庫で保管し、約20㎞離れたラピダスの半導体製造工場に納品する物流サービスを展開していく。

ラピダス工場まで20㎞と至近

 今回、このうち定温危険物倉庫1棟が今月から稼働するもので、消防法第4類の物品の保管に対応。同倉庫は粉末消火設備を備えるほか、防爆仕様や72時間対応の非常電源設備を完備している。また、2棟目となる多温度帯危険物倉庫は今年8月に、高圧ガス倉庫2棟は今年12月に営業開始を予定している。

 

 苫小牧埠頭では、現中期経営計画の事業戦略において、事業領域を広げる分野のひとつとして危険物の取り扱い強化を掲げている。まずは第1期エリアにおける取り組みを確実に遂行して危険物物流についての実績やノウハウを蓄積し、さらなる事業拡大を目指していく。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
第一倉庫株式会社 日本通運 uprのピーアール。 鉄道貨物協会 第一工業株式会社 アライプロバンス ジェイエスキューブ プロテクティブスニーカー協会 TUNAG for LOGISTICS センコン物流 富士物流のホームページにニュースを提供中!! ゼネテック 日通NECロジスティクス提供 物流用語集