カーゴニュース 2025年7月3日 第5352号
センコー(本社・大阪市北区、大越昇社長)と京都センコー運輸(本社・京都府長岡京市、端村幸雄社長)は6月30日、長岡京市で建設を進めていた「京都PDセンター」の竣工式を多数の関係者を招き開催した。京都エリアでは京都長岡営業所、京都八幡営業所に続く3ヵ所目の拠点となるもので、京都市内まで30分という優れたアクセスを活かし、京阪神エリアの配送網を強化していく。
京都PDセンターは地上4階建てで、延床面積1万6796㎡。大型トラック16台が同時接車できる屋内トラックバースにより、雨天時でも積み降ろし作業を可能にした。倉庫内には垂直搬送機3基、貨物用EV2基、ドックレベラー2基を備え、庫内作業効率を高めている。また、倉庫スペースにはDAS(デジタルアソートシステム)を導入し、ドラッグストアチェーン向けの仕分け/荷揃え業務を効率化していく。このほか、従業員の労働環境に配慮して全館で空調を導入し、熱中症対策に万全を期した。このほか、屋根部分にはソーラーパネルを敷設し、一般家庭33世帯分の年間消費電力に相当する発電を行う。
新センターは国道171号線に隣接し、名神高速・京滋バイパス「大山崎IC」から約3・5㎞に立地。京都市中心部まで車で30分、大阪、滋賀、奈良へも1時間圏内と関西全域の配送をカバーできる拠点として運営していく。また、新センターから700mの至近に京都長岡営業所があるため、繁閑などの物流波動に合わせた保管スペースや労働力の相互融通が可能となる。
大越社長「物流拠点、まだまだ増やす」
京都市内のホテルで行われた祝賀会で挨拶した大越社長は「長岡京市で長年、倉庫用地を探していたが、ようやく約3年前に関西エリアを見渡せる良い立地の土地が見つかり、今日の開業にたどりついた。センコーグループ全体の倉庫面積は今年3月末で507万㎡に到達したが、今年度も複数の大型拠点を開設する予定で、まだまだ増やしていく」と述べた。このほか、長岡京市の中小路健吾市長が来賓として祝辞を述べたほか、関係者による鏡割りなどが行われた。
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