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2025/10/02
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カーゴニュース 2025年10月2日 第5375号
M&A仲介大手のストライク(本社・東京都千代田区、荒井邦彦社長)は9月29日、運輸・物流企業向けに「中小企業成長のための『事業計画』策定のコツ」と題したセミナーを会場・オンライン併用で開催した。元鴻池運輸会長の辻卓史氏(辻事業サポート事務所代表)が講師を務め、経営者として実践してきた取り組みについて語った。
辻氏(写真)は事業計画について「船に進行方向を示す灯台の光のようなもの」と指摘。自身が社長就任後、成長戦略を実行するために策定した3ヵ年計画では、計画策定段階から本社と支店の双方向でコミュニケーションを取り、「全員参加」の機運醸成や「親しみを感じる計画のネーミング」など、「血の通った計画」にこだわったことを明かした。
事業計画では「量(売上高)」と「質(利益率)」のどちらを重視するかが重要であるとし、「売上高の拡大に重点を置くと必然的に質が下がり、部下はそのあたりを見極めようとする。理想は両方を追求することだが、平均利益率を設定したり、特殊事情を勘案するなど売上高と利益のバランスについて議論を尽くしコンセンサスを得る必要がある」とした。
また、「パイロットのように乱気流の中を軌道修正しながら、目的地に無事着陸させることが経営トップの仕事。客観的な状況変化が生じた場合には、既存の事業計画に固執せず、臨機応変にフレキシブルな軌道修正が必要」と強調。「社員の参加意識を醸成し、やる気を起こさせ、創意工夫を引き出すことが何よりも重要だ」と語った。
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