カーゴニュース 2025年11月20日 第5389号
安田倉庫(本社・東京都港区、小川一成社長)は14日、帝人フロンティア(本社・大阪市北区、平田恭成社長)から帝人物流(本社・大阪市北区、久米利明社長)の全株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。
安田倉庫グループは、2030年のあるべき姿としての「長期ビジョン2030」と、長期ビジョンを実現するための計画として中期経営計画「強くなる、ひとつになる YASDA GROUP CHALLENGE 2027」を策定し、さらなる成長に向けた事業体制の構築を目指している。
物流事業では、「グループ連携によるネットワーク拡充」「潜在するニーズを捉えた高品質・高付加価値物流の提供」「効率化・合理化の推進」の3点を基本戦略に、倉庫・輸配送ネットワークを全国へ拡大する取り組みを推進している。
帝人物流は、西日本を中心とした拠点展開で倉庫保管サービスおよび運送サービスを提供しており、帝人グループをはじめとする合成繊維・化学品メーカーの物流関連業務を担い安定供給に貢献しているとともに、サードパーティ製品の取り扱い実績も多く、合成繊維・化学品の取り扱いに豊富な経験とノウハウを有する。
今回の株式取得により、安田倉庫グループの成長に向けた新領域への参入や、ネットワークの拡充などを目的に、両社の物流施設、輸配送ネットワークや顧客基盤、物流ノウハウなどを融合することで、「他の追随を許さないロジスティクス・ソリューションを追求し、お客様にご満足いただける安定した総合物流サービスのご提供が可能」と判断し、株式譲渡契約を締結した。譲渡実行日は調整中。
なお、帝人物流は1980年12月の設立。一般貨物運送業、利用運送事業および運送取次事業、倉庫業、通関業、梱包業を手掛ける。資本金は8000万円で2025年3月期の売上高は93億5300万円、営業利益は2億8100万円、純利益は1億9200万円だった。
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