カーゴニュース 2026年10月6日 第5472号
8月7日付で国土交通省鉄道局長に就任した岡野まさ子氏は9月30日、専門紙記者会見を開き「運輸省に入省してから今日までのうち、鉄道局に在席したのは今回を含めると7回目で、仕事をした期間では一番長い。鉄道行政は〝ホームベース〟のように感じており、仕事をやりやすい、恵まれた環境だと認識している。当面の様々な課題に対し、緊張感を持って取り組んでいく」と意欲を述べた。また、前職の大臣官房総括審議官兼物流統括調整官として物流行政を担当し、関係省庁と連携しながら2030年度までの物流革新を目指す『総合物流施策大綱』の策定に関わったことについて「大変印象深い仕事だった」としたうえで「貨物鉄道はトラックドライバー不足や、それに伴う輸送力不足への対応、および脱炭素化に向けた新モーダルシフトにおいて依然として重要な輸送モードであり、JR貨物にはその役割を存分に発揮していただきたい」と期待を込めた。
貨物鉄道輸送の課題について、トラックの輸送力不足を見据えた鉄道輸送力の増強をはじめ、自然災害による運休に対応した代替輸送の拡充、貨物列車が利用するJR旅客各社線の災害対応強化などを指摘。とくに「災害リスクにしっかりと対応し、荷主に貨物鉄道を選んでもらえるようになる必要がある」と強調する。国としても重要な輸送モードである貨物鉄道の安定輸送を確保するため「新モーダルシフトの推進をはじめ、標準化によるパレット利用の促進、改正物流効率化法に基づく物流統括管理者(CLO)に向けた貨物鉄道の利用促進を働きかける」とした。併せて「エコレールマーク制度のさらなる普及を推進し、貨物鉄道の社会的認知度向上を図っていく」。「物流大綱」では30年度の貨物輸送量を221億トンキロとするKPIを掲げていることから「JR貨物グループのJR貨物ロジ・ソリューションズの取り組みにも期待する」と語った。
岡野まさ子(おかの・まさこ)
1970年生まれ。東京都出身。93年東大経卒。同年運輸省(現・国土交通省)入省。自動車交通局旅客課長補佐、観光庁国際観光課長、航空局航空ネットワーク部航空事業課長、鉄道局総務課長、総合政策局政策課長、運輸安全委員会事務局審議官(公共交通・物流政策、自動車局、港湾局担当)、大臣官房審議官(鉄道局)、鉄道局次長、大臣官房総括審議官兼物流統括調整官を歴任。趣味は絵画鑑賞で西洋絵画の展覧会に足を運ぶ。「いかなる大事であっても私心を挟まずに事に当たれば道は開ける」との思いをモットーとする。
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