奈良場社長

カーゴニュース 2024年6月20日 第5252号

富士物流
「全社改善成果発表会」に約100人参加

「業務品質を高める根幹」奈良場社長

2024/06/20 11:46
効率化・改善

 富士物流(本社・東京都港区、奈良場三郎社長)は15日、富士物流グループ「全社改善成果発表会」を開いた。改善活動意欲の向上、成果の横展開、活動全体の活性化促進を目的として開催しているもので、今回で14回目。会場、オンライン合わせて約100人が参加し、直接業務、間接業務に携わる5つのチームが生産性向上や収益改善の取り組みを発表した。


 開会にあたり奈良場社長は、「改善活動は当社の業務品質を高める根幹になっており、それが私たちの誇りのひとつでもある。改善活動の取り組みは、チームをつくり、計画を立てて着実に前進させるという息の長い、そして手間のかかる作業だと思う。今までのやり方を変えることには恐れや面倒さもあり、消極的になりがちだが『効果が出るからやってみよう』と活動を続けたあかつきに成果が出て、『やってよかった』と思えればいい。思い通りにいかないこともあるが、変えようという姿勢が大切。全社を挙げた改善活動に、各職場が誇りを持って取り組んでほしい」と挨拶した。


 5つのチームの改善成果のうち、中部支社は、エリアごとの進捗管理や作業指示板の活用により応援体制を確立。理論人数より計画人数が多い場合、作業から外し、他の作業にシフトするなどさらなる改善を図った。京浜支社は、荷役作業の黒字化に向けて出荷作業の各工程の時間を調査。細かい改善活動も顧客に資料を提出し、料金交渉により入出庫単価をPOS制から時間単価に切り替えた。


 国際フォワーディング部では、アウトソーシング業務における入力作業の自動化による合理化に取り組み、対応人員削減と品質、サービスの向上を目的としてRPAを導入。LC‐L推進部は、顧客の現場の事前調査における作業時間を削減するため、わかりやすいマニュアル作成や不要な作業の削減などに取り組んだ。一斉出荷作業時間の削減をテーマとした北関東支社は、目視確認、手作業、積み替え作業の時間を削減するため、電子秤や文字認識ハンディーターミナル、紙折り機を導入した。

 

 審査の結果、ゴールデンパックン賞に京浜支社、シルバーパックン賞にLC‐L推進部、ブロンズパックン賞に北関東支社、審査員特別賞に国際フォワーディング部、パックン賞に中部支社が選ばれた。今回初めてとりいれた、審査員以外の参加者から投票を行い最も多くの票を獲得したチームに贈られるオーディエンス賞はLC‐L推進部が受賞。表彰式の後には発表チームとの記念撮影が行われた。

発表チームと記念撮影(中央が奈良場社長)
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