出荷ヤードで稼働する「トラックローダVL-5」

カーゴニュース 2025年8月7日 第5362号

オークラ輸送機
サントリー工場に自動積み込み装置を納入

大型トレーラへの積み込みが3分で完了

2025/08/07 07:00
全文公開記事 荷主・物流子会社 効率化・改善 マテハン

 オークラ輸送機(本社・兵庫県加古川市、大庫良一社長)は1日、「サントリー天然水」の最新鋭生産拠点「北アルプス信濃の森工場」(長野県大町市)の出荷ヤードにトラックへのパレット自動積み込み装置「トラックローダVL―5」(VL―5)を4台納入し、本稼働を開始したと発表した。大型トレーラへの積み込みがわずか3分で完了するなど作業の大幅な効率化が可能となっている。

 

 信濃の森工場は「DXによるスマート化の追求」、「CO2排出実質ゼロの実現」、「自動化技術による省人化の推進」に向けたサントリーの次世代モデル工場として年間最大3300万ケースの生産能力を備える。今回、構内物流のボトルネックとなっていた大型トラックへの積み込み作業を省人化させるため、VL―5を採用した。

 VL―5は自動倉庫から出庫される製品パレットをストレージ部(駆動ローラコンベヤで構成)で1車分溜め置き、トラック(荷台にフリーローラ装着)後部から一挙に送り込むローディング装置。ストレージ部はリフタで上下動し、タッチパネル操作で荷台の高さとレベル合わせができるため、パレットはスムーズに荷台のローラ上に乗り移り、走行する。積み込みに伴い荷台は微妙に沈下していくが、車両後部に設置した沈下防止リフタが作動し、一定の高さが維持される。

 

 信濃の森工場は、配送を運送事業者に委託し、28パレットが積載できる大型トレーラで出荷する。他工場では、フォークリフトで1車両約30分かけて積み込むが、VL―5を導入することでわずか3分で作業が完了する。

 工場を運営するサントリー食品インターナショナルのグループ企業、サントリープロダクツでは、「フォークリフトですき間なく積むには熟練技術が必要なうえ、最近では人材確保も難しくなっている。VL―5はシンプルなメカニズムで、タッチパネルで簡単に操作ができる。現在、積み込みはすべて専属ドライバーの方に一任しており、当社のスタッフが関与する必要がなくなった」とコメントしている。

 

 なお、オークラ輸送機ではVL―5に加え、16本のフォークでウイングトラックの側面から16パレットを一度に積み込む「TL-15F」、積み込みと荷降ろしの両方が1台で行える「TL-2P」の3タイプをシリーズ化し、顧客の課題解決に向け積極的に取り組んでいる。                 

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