カーゴニュース 2024年8月1日 第5264号

厚労省
運輸交通業の2236事業場に監督指導

長時間労働疑いや過労死等の労災請求で

2024/08/01 10:56
行政 人材・働き方・賃金

 厚生労働省は7月25日、長時間労働が疑われる事業場に対する2023年度の監督指導結果を公表した。運輸交通業の監督指導事業場は2236事業場で構成比は8・6%。労働基準関係法令違反があった事業場数は1936事業場だった。主な違反事項別では、違法な時間外労働が1331事業場、賃金不払残業が151事業場、健康障害防止措置が410事業場だった。

 

 労働基準監督署が行う監督指導は、各種情報から時間外・休日労働時間数が1ヵ月当たり80時間を超えていると考えられる事業場や、長時間にわたる過重な労働による過労死等に係る労災請求が行われた事業場等を対象としている。

 

 対象となった2万6117事業場のうち、1万1610事業場(44・5%)で違法な時間外労働を確認したため、是正・改善に向けた指導を行った。なお、このうち実際に1ヵ月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められた事業場は5675事業場で、違法な時間外労働があったもののうち48・9%だった。

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