マイナビ（本社・東京都千代田区、土屋芳明社長）は、２０２４年１～７月に中途採用を行った企業の人事担当者を対象に実施した「中途採用実態調査（２０２４年）」の結果を発表した。それによると、「２０２４年問題」から半年が経過した物流業界の中途採用理由は、「退職者の増加」がトップだった。

　「運輸・交通・物流・倉庫」では、中途採用の理由として「退職者の増加（自己都合による欠員の増加）」が42・５％で最多となり、前年から13・０pt増加。４月に始まった時間外労働の上限規制に対応するため、運輸・物流業界では積極的に人員を獲得したと考えられるが、半年が経った現在、入社した人材の定着について課題がある可能性が示唆された。

　中途採用の今後の意向について、業種別にみると「運輸・交通・物流・倉庫」は「積極的になる」（21・７％）という回答が、全業種の中で最も多かった。退職者の増加などにより、人材不足が課題となる運輸・物流業界では、引き続き中途採用に積極的な様子がうかがえる。