カーゴニュース 2024年10月24日 第5286号

JR東日本物流
今年度の安全・品質フォーラムを開催

「安全・品質計画」実現へ“3つの柱”

2024/10/23 16:00
荷主・物流子会社 トラック輸送 安全・BCP

 ジェイアール東日本物流(JR東日本物流、本社・東京都墨田区、野口忍社長)は10月18日、江戸川区のタワーホール船堀で「2024年度安全・品質フォーラム」を開催した。当日は同社やグループ会社、協力会社の従業員のほか、JR東日本グループから多数の関係者が参加するとともに、オンライン配信で各センターも視聴し、安全・品質向上に関する取り組み事例を発表・共有した。

 

 開会に先立ち、野口社長(写真)が挨拶し、「JR東日本の『グループ安全計画2028』を踏まえ、今春、当社で初めてとなる中期の計画『安全品質計画2028』を策定した。安全はJR東日本グループにとって変わることのない最優先事項だが、その具体的な目標や取り組みは外部環境や事業内容に合わせて変えていく必要がある。内外とも大きな変化のあるこの時期にこれからの安全品質の向上にどう取り組むかを共有するため、計画を策定し、今回のフォーラムも、安全品質の確保・向上への課題意識を共有するひとつのきっかけにしたい」と述べた。

 

 フォーラムではまず、同社が策定した「安全品質計画2028」などについてJR東日本物流の安全・環境管理部品質サービス改革部が発表した。同計画は目標である「究極の安全・最高の品質」の実現に向けた取り組みの3本柱を、①一人ひとりの『安全行動とサービス品質』の維持と進化②安全・品質マネジメントの維持と進化③環境の変化に対応した安全・品質への挑戦――に設定。発表では、各柱の考え方とコンセプトが説明された上で、実際の取り組みなどが共有された。

 

 発表の中では、新たな技術を活用した取り組みとして、AIを活用した事故防止システムなども紹介。わき見運転や居眠り運転、眠気、携帯電話の使用、あおり運転、車間距離不保持、走行中の喫煙、シートベルト未着用などをAIセンサーが検知し、リアルタイムでアラートを鳴らすとともに、管理者へメールで通知する動画が上映され、今後は録画された映像を活用したKYTや運転評価レポートを活用した指導なども行っていくという。

 

 続いて、各センターの担当者が登壇し、安全・品質への施策について詳しく講演した。京浜物流センターは「コース再編に伴う混載配送の実現~安全品質の維持・向上の取り組み~」を発表し、東京エキロジセンター新宿出張所は「新規事業受託における人と環境の変化」、京葉流通センターは「専門職社員がキーパーソンとなった安全・品質に関する取り組み」について、それぞれ紹介した。

 

 その後、京成ドライビングスクールによる「交通心理学に基づく安全運転」をテーマとした特別講演も行われた。   

安全・品質向上への取り組みを共有した
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