カーゴニュース 2024年11月7日 第5290号
澁澤倉庫(本社・東京都江東区、大隅毅社長)は1日、横浜市中区本牧ふ頭に定温/定湿機能を備えた、環境配慮型の次世代拠点として「本牧営業所」を竣工したと発表した。延床面積は約2万2656㎡で、うち定温・定湿区画が約6300㎡。商品の品質を維持するためのドックシェルターおよびオートシェルターを各2基、さらに、定温/定湿フロア専用の垂直搬送機を備え、外気の影響を受けることなく商品の入出庫が可能となっている。今後も需要増加が見込まれる輸入食品や輸入酒類等を含めた輸出入貨物を主に取り扱う予定。
国際戦略港湾の横浜港では、今後コンテナターミナルの再編整備が進む。新倉庫は輸出入貨物の取り扱いの拡大が見込まれる本牧ふ頭に位置し、首都高速湾岸線「本牧ふ頭」出入口至近に立地。「本牧JCT」で首都高速神奈川3号狩場線、「大黒JCT」で神奈川5号大黒線、「東海JCT」で湾岸分岐線、「大井JCT」「葛西JCT」で中央環状線、国道357号線などへのアクセスが容易で交通利便性が高い。横浜や東京だけではなく関東全域をカバーする輸出入貨物の物流拠点として優れた立地にある。
1階の一部および2階すべてのエリアにおいて定温/定湿の機能を備えており、天吊りパッケージエアコンおよび超音波加湿器によって温度15℃/湿度70%の空調環境を確保。2階、3階にそれぞれ約80坪の空調付き流通加工エリアを完備し、作業中における商品の品質劣化を防止するとともに、作業者に働きやすい環境を整備した。屋上に太陽光パネルを設置し、蓄電池と組み合わせることにより環境問題に大きく貢献するとともに、災害時にも対応可能な体制。倉庫内の照明には、人感センサー付LEDを採用、屋上緑化、電力のグリーン化など環境に配慮した運営を実現する。また、環境認証としてCASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得した。
なお、同施設の竣工により、横浜港内で本牧ふ頭、大黒ふ頭、恵比須町の3エリアに自社倉庫を所有し、拠点数は6拠点、延床面積約11万㎡の体制となる。顧客の商品特性に合ったサービスを効率的に提供できる体制により、多様化する顧客の物流ニーズに対応していく
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