ネスレ日本 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー（本社・神戸市中央区、中島昭広カンパニープレジデント）とリクサス（本社・大阪市中央区、土井一正社長）は、リクサスグループの従業員に「ネスレ ヘルスサイエンス睡眠プログラム」を９月から導入し、より良い睡眠習慣の確立に向けた取り組みをスタートさせた。独自のプログラムによって睡眠の質の向上をサポート。ドライバーなど物流従事者の健康を確保し、交通事故などのリスク低減につなげたい考えだ。

働く人の健康的な生活を睡眠の観点から支援

　厚生労働省の「国民健康・栄養調査」（令和元年）によると、日本人成人の５人に１人が自身の睡眠に満足していないと言われる。“睡眠負債”は健康を阻害する要因のひとつであり、労働生産性や労働安全性の低下にもつながるとされ、従業員の「睡眠」は企業の健康経営のカギとなる。

　ネスレ ヘルスサイエンスでは、睡眠の質（寝つき、すっきりとした目覚め、一時的なストレスを感じている人の眠りの深さ）の向上のサポートを通じ、働く人の健康的な生活を睡眠の観点から支援するため、３つの側面から睡眠にアプローチする、独自の睡眠プログラムを２０２３年11月に発表した。

　具体的には、①睡眠を可視化するGoogleのウェアラブルデバイス「Google Fitbit」②睡眠トレーニング③ネスレ へルスサイエンスが取り扱う機能性表示食品「Pure Encapsulations GABA（ピュア エンキャプスレーションズ ギャバ）」――を柱としたプログラムの提供を開始した。

　ＧＡＢＡ成分には睡眠の質の向上に役立つ機能があることが報告されており、「Pure Encapsulations GABA」は1粒にＧＡＢＡを７００㎎配合し、効率よく摂取できるサプリメント。アメリカ合衆国内におけるブランド調査で、同国の医療専門家に最も推奨されるサプリメントブランドとなっている。

　プログラムでは、睡眠時間、睡眠ステージ、睡眠中の心拍数などを測定するFitbitで睡眠をモニタリング。より良い睡眠習慣に関するトレーニング（オンライン、対面、オンデマンド）の受講前後や、「Pure Encapsulations GABA」の摂取前後の睡眠の変化を「見える化」することができる。

　睡眠プログラムに自発的に参加したネスレ健康保険組合の組合員を対象に行った睡眠プログラムの有用性調査では、睡眠の質、プレゼンティズム、心身のストレス反応の改善が認められ、10月の日本産業衛生学会全国協議会でその結果が発表された。また、睡眠プログラムは今年度のネスレ「イノベーションアワード」で銅賞を、今年度のスイス本社開催Marketing Conferenceでは特別賞を受賞している。