12月の長距離フェリー
7航路が増加、全体は1%増
2025/01/30
物流データ・統計・調査
海運
カーゴニュース 2025年1月16日 第5308号
帝国データバンクによると、2024年12月の景気DIは前月比0・1pt増の44・5となり、小幅ながら2ヵ月連続で改善した。業種別にみると、「運輸・倉庫」は前月から悪化した。
国内景気は、年末需要がプラス要因となったが、燃料価格の上昇が下押しするなどわずかな改善にとどまり、足踏み状態で推移した。 12月は、気温の低下とともに重衣料など冬物商材が好調となったほか、インバウンド需要は好調を維持した。また、建物売買など不動産販売が好調だった。一方で、12月19日からガソリン補助金が段階的に縮小されたことによる燃料価格の上昇は、幅広い業種でコストアップにつながり地域経済を下押しする要因となった。さらに、人手不足の継続や原材料価格の高止まりも悪材料だった。
「運輸・倉庫」の景気DIは45・7で前月から0・2pt悪化した。「年末のため輸送量が増加している」(特別積合せ貨物運送)というプラスの声があったものの、「中国景気低迷の影響で輸出入の荷動きの悪化が続いている」(運送取次)、「原油価格の高止まりと乗務員の労働時間短縮、慢性的な人員不足、最低賃金の上昇などで非常に厳しい運営環境」(一般貨物自動車運送)、「円安の影響が大きく、商品の荷動きが悪化。自社も同業者もある程度値上げは進んでいるが、それ以上にコストが上がり収益的に厳しい」(港湾運送)といったマイナスの声が目立った。
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