高末（本社・名古屋市熱田区、高村徹郎社長）は15日、「羽島流通加工センター」（岐阜県羽島市）に、ラピュタロボティクス（本社・東京都江東区、モーハナラージャー・ガジャン代表取締役ＣＥＯ）のピッキングアシストロボット「ラピュタ ＰＡ―ＡＭＲ」を導入し、本格運用を開始したと発表した。

　同センターでは、作業スタッフがハンディーターミナルに表示されたロケーションまでピッキングカートを押しながら移動し、商品をピッキングしてコンテナへ投入後、指定エリアまで再度ピッキングカートを押して搬送するなど、ピッキングの大部分を歩行が占めていた。また、ハンディーターミナルの操作やエリア内のロケーション把握などを作業スタッフの熟練度に依存しており、ピッキングの生産性向上が課題となっていた。

　今回導入した、「ラピュタ ＰＡ―ＡＭＲ」は、ピッキングするロケーションに自動で移動。作業スタッフは同機まで移動し、ロボットの画面に表示された商品をピッキングしてコンテナへ投入する作業のみを行う。また、次の最も近いピッキングロケーションの指示とピッキング完了後の指定エリアまでの搬送も自動で行うため、作業スタッフの歩行削減が可能となる。ロボットと協働することで、熟練度に依存しないピッキングによる生産性向上が見込めるほか、省人化や作業負荷軽減も期待できる。