カーゴニュース 2025年3月25日 第5325号

運輸労連/2025春闘
1万円超の大幅引き上げ目立つ

他産業との格差是正はどこまで?

2025/03/24 16:00
トラック輸送 人材・働き方・賃金

 2025春闘では、運輸労連(成田幸隆中央執行委員長)系のトラック大手12組合のうち14日までに7組合が賃上げで妥結、6組合が夏季一時金で妥結した。回答額を含めた賃上げの単純平均は1万1130円と1万円の大台に乗るなど高水準の回答が目立ち、前年実績の8692円と比べ大きな伸びを示した。労働力不足を背景として人材確保を最重要課題とする認識は労使ともに共通していることから、賃上げに弾みのついた格好だ。ただ、連合による14日午前10時時点の加盟760組合の回答集計は賃上げ1万7828円(前年同期比1359円増)、賃上げ率は5・46%(0・18pt上昇)と2年連続の高水準となった。今後、運輸産業と他産業との賃金格差是正がどこまで進むのかが注目される。

 

 7組合のうち、全日通は1万1000円(前年比2550円増)、ヤマト運輸は1万5500円(6725円増)、トナミ運輸は1万円(2500円増)、全新潟運輸は1万9864円(1万5640円増)で妥結し、14日時点では未妥結の愛知陸運の回答額は1万1634円(2210円増)で、いずれも1万円超の水準だった。JPロジスティクスは8001円(3860円増)、名鉄運輸は7500円(前年と同額)、エスラインギフは5539円(3069円減)で妥結した。回答額の単純平均は1万1130円となり前年実績を2438円上回り、増加率は28%増となった。また、加重平均は1万3876円(前年比5337円増)となった。

 

 賃上げ率をみると、全日通は4・0%、ヤマト運輸は4・8%、トナミ運輸は3・5%、JPロジスティクスは4・1%、名鉄運輸は2・6%、全新潟運輸は8・3%、愛知陸運は4・4%、エスラインギフは1・9%となった。

 

 夏季一時金をみると、単純平均は39万833円(6万3589円減)、加重平均は48万9497円(612円減)となった。回答額が前年実績を上回ったのはトナミ運輸(1万円増)、名鉄運輸(1万円増)、愛知陸運(6万円増)だった。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
第一倉庫株式会社 日本通運 uprのピーアール。 鉄道貨物協会 第一工業株式会社 アライプロバンス ジェイエスキューブ プロテクティブスニーカー協会 センコン物流 TUNAG for LOGISTICS 国際物流総合展2025 富士物流のホームページにニュースを提供中!! ゼネテック 日通NECロジスティクス提供 物流用語集