カーゴニュース 2025年5月1日 第5335号
ダイフク(本社・大阪市西淀川区、下代博社長)は4月22日、インド法人であるDaifuku Intralogistics India Private Limitedがテランガナ州ハイデラバードにイントラロジスティクス事業の新工場を建設し、今月から本格稼働を開始したと発表した。生産スペースを従来比で約4倍に拡大し、マテハンシステムの現地生産体制を強化する。
新工場は敷地面積13万3020㎡、工場施設の総面積は3万3987㎡。自動倉庫や高速搬送台車、ソーター、コンベヤなど一般製造業・流通業向けにマテハンシステムを製造する。土地や生産設備を含めた投資額は約40億円。将来的な増産に備えた敷地も確保しており、生産能力をさらに倍増できる余地がある。施設屋上には太陽光発電システムを設置し、環境に配慮した製造体制を目指す。
インド市場では近年、製造業や流通業の成長が著しく、マテハンシステムへのニーズが急速に高まっている。同社のイントラロジスティクス事業は、2016年にムンバイに営業拠点を新設し、19年にはVega Conveyors & Auto-mation Private Limited(22年12月にDaifuku In-tralogistics India Private Limitedに社名変更)を買収して現地生産を開始した。今回の新工場稼働を機に、生産品目の拡充を図ることに加え、調達部品の内製化を図ることでコスト競争力を強化。また、納品までのリードタイム短縮や地域に密着した製品開発・サービス体制を整えることで、インド市場での事業拡大を図っていく。
4月21日に現地で開催された開所式で下代社長は「モディ首相は『Make in India』を掲げ、製造業は前例のない成長を遂げており、物流も今後、重要なテーマになってくる。当社は2030年のありたい姿として『完全無人化のソリューション提供』を掲げている。機械でできることはすべて機械に任せ、人はより創造的な仕事に専念していく。そうすることで社会は発展していく。ダイフクでは引き続き、様々なソリューションを提供していく」と挨拶した。
また、イントラロジスティクス事業部門を務める鳥谷則仁常務執行役員は「さらに地産地消を進め、グローバルでの競争力強化に努める」とコメントした。
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