カーゴニュース 2025年5月1日 第5335号

日野自動車/25年3月期
増収も認証不正が響き大幅赤字

三菱ふそうとの統合へ前進

2025/05/01 07:00
全文公開記事 決算 トラック車両・関連機器

 日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長)は4月24日、25年3月期の決算を発表した。

 

 連結の売上高は1兆6972億2900万円(前年同期比11・9%増)となった。営業利益は574億9000万円(前期は約81億円の損失)、経常利益は393億1000万円(92億3300万円の損失)と黒字転換した。一方で、認証不正に関連する北米での特別損失を2584億円計上し、当期損失は2177億5300万円(170億8700万円の利益)と大幅な赤字となった。

 

 また、車両の販売台数は、グローバル全体で12万5000台(4・0%減)と減少。国内は4万1253台(13・8%増)と伸びたものの、インドネシア、タイなどアジア圏の景気低迷が響き、海外は8万3795台(10・8%減)と苦戦した。

 

 会見の中で小木曽社長は「認証不正問題については、米当局と1月に和解した。海外の集団訴訟も和解し、ひとつの区切りがついた。現在、正常化に向けて着実に進めている。今期は本業でしっかり稼いで反転攻勢に転じる年だと考えている」と説明した。また、三菱ふそうトラック・バスとの経営統合について小木曽社長は「統合に向けての大きな課題は解決した。現在、前向きな話し合いを続けている。1日も早く実現したい」と意気込みを語った。

 

 今期の業績予想については、アジアの景気回復の遅れなどを勘案し、売上高1兆5000億円(11・6%減)、営業利益400億円(30・4%減)、経常利益350億円(11・0%減)、当期利益200億円を見込んでいる。    

 

 

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