カーゴニュース 2025年5月13日 第5337号
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京都千代田区、堀切智社長)は7日、荷主のサプライチェーン(SC)の多種多様な課題を解決し、物流の最適化を図る新サービスとして「NX Lead Lo-gistics Solutions」(NXリード・ロジスティクス・ソリューションズ)をリリースしたと発表した。同サービスの提供を通じ、顧客の物流コストの削減や情報管理・在庫管理を最適化するとともに、自然災害や地政学的リスクに対応した強靭なサプライチェーンの構築を支援していく。
「NXリード・ロジスティクス・ソリューションズ」はSC全体を中立的な立場から管理し、客観的な視点から最適な物流計画を立案・実行するコントロールタワー機能を備えたもの。SC上の受発注情報を一元管理し、スムーズな情報共有と業務の効率化を実現するとともに、オーダーや輸送の進捗状況をリアルタイムで可視化できる。加えて、様々な輸送モードや異なる輸送会社の情報を一元的に把握可能とし、顧客は〝情報とモノの動き〟を一元的に管理することができる。また、物流プロセス全体の最適化に有効なKPIを設定し、取り組みの実施状況や効果を管理する機能や、SCで予見されるリスクや突発的な事象に対し、迅速にアラートを通知することで顧客の事業継続を支援する機能を備える。今後は、テクノロジーを活用した需要予測や機会損失を防ぐ機能も導入する予定。
先月から改正物流効率化法により、物流改善に取り組むことが荷主の努力義務となった。また、来年4月以降は、多くの荷主に「物流統括管理者(CLO)」の選任が義務付けられ、これまで以上に物流全体の最適化が求められる。そうした動向にも対応できるよう、新サービス「NXリード・ロジスティクス・ソリューションズ」はSCの改善・管理をトータルにサポートできる機能を備えた。
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