移転・新築により機能拡充

カーゴニュース 2025年5月13日 第5337号

トナミ運輸
天理市に複合施設「新奈良事業所」稼働

特積み事業と3PL事業を一体的に提供

2025/05/12 16:00
全文公開記事 総合物流・3PL 倉庫・物流施設

 トナミ運輸(本社・富山県高岡市、髙田和夫社長)は2日、奈良県天理市に開設した自社拠点「新奈良事業所」の竣工披露式を開催した。特積み事業の拠点である奈良支店と、3PL事業の拠点である奈良第2流通センターを併設した複合施設で、関西エリアにおける基幹拠点のひとつとして輸配送と保管・在庫管理機能を一体的に提供し、顧客への物流サービス向上を実現していく。

 

 新奈良事業所は、大和郡山市にあった奈良営業所および奈良第2流通センターを移転・拡張して新設。延床面積2万219㎡で、1階が特積み事業を行う奈良支店、1階の一部と2階が3PL事業を行う奈良第2流通センターというレイアウト。貨物用エレベータ、垂直搬送機を各2基備え、トラックバースは集配車28台、運行車33台分を確保。西名阪自動車道・郡山ICから約5㎞に立地し、関西圏へのアクセスに優れているほか、中京圏をはじめとする全国配送にも対応可能な体制を整えた。2階部分の流通センターでは、洗浄剤や衛生用品の製造・販売を手がけるサラヤをはじめ複数の荷主企業の物流拠点としての機能を提供していく。

流通センターは保管機能を増強

 管理棟では、食堂や休憩室、ドライバー用の仮眠室や浴室などに加えて女性専用のシャワー室を完備し、女性従業員が安心して利用できる環境を整備。屋上には自家消費型太陽光発電設備を設置し、同施設の使用電力だけでなく、余剰電力で大阪中央支店での使用電力の一部を賄うなど脱炭素化にも取り組んでいく。

髙田社長

 関係者を招いて開催した竣工披露式で挨拶した髙田社長は「1990年に奈良営業所を開設して奈良県に進出して以降、35年を経て、新奈良事業所を開設することができた。新拠点は特積み事業と3PL事業が一体化した複合施設として運営することで、スムーズな物流オペレーションが可能となる。また、従業員の快適な労働環境を重視し、男女を問わず安心かつ快適に利用できる施設となった。トナミグループでは現在、第23次中期経営計画における重点戦略として、『収益成長事業への積極投資』と『事業・業容の拡大』に取り組んでおり、新施設の稼働を機に、関西地区における物流機能の拡充を図るとともに、お客様へのさらなるサービス向上を目指していく。また、新たに日本郵便グループの一員として、一層のグループ連携を強化していきたい」と述べた。

 

 披露式には日本郵便の行木司常務執行役員も出席し、「トナミグループと日本郵便はともに成長を支え合うパートナー。事業のさらなる発展に寄与する新施設の完成を嬉しく思っている」と述べ、乾杯の音頭をとった。このほか、奈良県副知事の西村高則氏、天理市長の並河健氏も出席し、祝辞を述べた。

日本郵便の行木常務
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