カーゴニュース 2025年6月26日 第5350号
産業用物流機器などを製造・販売する花岡車輌(本社・東京都江東区、花岡徹社長)は、荷物の運搬作業の負担軽減を目的とした、業務用立ち乗り電動スクーター「RIDE(ライド)」(写真)を、6月に発売した。モビリティメーカーのXSTO社の製品をベースに、花岡車輌が安全性や操作性を強化させた。
「RIDE」は台車に乗せた荷物を、力を使わず楽に運搬できる機器。花岡車輌製プラスチック台車「ダンディXシリーズ」と連結することで使用できる。使い方は、台車に連結した状態で「RIDE」に乗るだけ。乗ったまま体重移動すると、重心が傾いた方向に「RIDE」が進み、台車を移動することができる。台車を動かすには本来、ハンドルを押すための相応の力が必要となるが、「RIDE」は力を入れる必要がなく、体重移動のバランスのみで誰でも手軽に台車運搬ができる。最初はバランスの取り方に苦労する場合もあるが、すぐに慣れてくるという。
安全面では、両足をしっかり乗せないと稼働しない設計で、スロースターター機能や、台車から降りると自動でブレーキがかかる機能を有する。バックする際は警告音とライトで周囲に注意喚起するほか、取り付けられたセンサーが異常を検知すると自動で停止する。
「台車を運ぶプロの方々の負荷を軽減し、魅力ある業務にしたいという想いのもと開発した」と経緯を語る花岡車輌の花岡雅常務は、「安全面で不安もあると思うが、独自のアレンジも加え、より安全性の高い仕様とした」と強調する。そして、「台車の『ダンディXシリーズ』もこれに合わせ色をグレーからブラックに統一した。こうしたことをわれわれ機器メーカーが行うことで、物流現場の労働負荷軽減とともに、物流業界のイメージ向上の一助になれば」と話す。
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