カーゴニュース 2025年8月28日 第5366号
東京都トラック協会の海上コンテナ専門部会(宮治豊部会長)はこのほど、海上コンテナ車両運行稼働台数調査の結果を公表した。調査対象店社数の増加もあり、2025年3月時点の運行稼働台数は前年から増加に転じたが、1社・1日あたりの平均稼働台数(22日稼働とした場合)は調査開始時の11年と比べ約3割減少。自社と傭車を比べると、傭車は同期間で約5割減っており、傭車の輸送戦力の縮小が顕著となっている。
同部会では、役員および業務委員店社を対象として、11年から毎年3月における海上コンテナ車両の運行稼働台数(運行のべ台数)調査を実施し、その結果を公表している。運行稼働台数とは、各年3月の1ヵ月間における同部会役員・業務委員店社が保有する車両(自車)とその傭車の運行のべ台数の合計を指す。
25年の運行稼働台数は3万6624台で前年比3926台増えた。調査対象店社数は前年比で2社多かった。1社・1日あたりの平均稼働台数は72・4台となり、こちらも前年比1・6台増加した。ただ、平均稼働台数は調査開始時点の11年に111・3台だったのが年々減少し、現在は3割減となっている。
自車の運行稼働台数は9045台で前年比1961台増加。1社・1日あたりの平均稼働台数は17・9台で前年比2・6台増加した。傭車の運行稼働台数は2万7579台で前年比1965台増加。1社・1日あたりの平均稼働台数は54・5台で0・9台減少し、21年以降、年々減少が続き、25年は過去最少だった。
自車と傭車の1社・1日あたりの平均稼働台数の推移をみると、傭車は11年に97・6台だったが、25年はほぼ半減している。一方、自車は15年以降は増加基調が続いている。業界関係者によると、傭車の撤退やドライバー不足、高齢化を背景に輸送力が縮小した分を、自車でカバーする傾向がみられるという。
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