貨物鉄道輸送を活用

カーゴニュース 2024年6月6日 第5248号

ファミリーマート
PB天然水の輸送で鉄道モーダルシフト

CO2排出量 30 %、コスト 10 %削減見込む

2024/06/06 11:14
荷主・物流子会社 貨物鉄道・通運

 ファミリーマート(本社・東京都港区、細見研介社長)は3日、クリアーウォーター津南(本社・新潟県津南町、金武浩二社長)が製造するプライベートブランド「ファミマル新潟県津南の天然水(370㎖、600㎖)」について、一部地域のファミリーマート物流センターへの納品で、貨物鉄道輸送を活用したモーダルシフトの取り組みを4月から開始したと発表した。この取り組みにより、トラック輸送時と比較しCO2排出量を約30%削減し、輸送コストについても最大10%削減を見込む。


 現在、「ファミマル新潟県津南の天然水(370㎖、600㎖)」は、クリアーウォーター津南の製造工場から全国の物流センターへ主に大型トラックで輸送している。トラック輸送は他の輸送手段と比較し、コスト面、所要時間、品質保持などで優れている一方で、「物流2024年問題」である長距離輸送における労務管理や、トラック輸送運賃の上昇などが課題となっていた。


 今回、貨物鉄道輸送を活用するにあたり、鉄道用コンテナへの積み込み方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、製品の品質保持が確認できたため、総合的に効果が得られる物流センターを選定し、貨物鉄道輸送の活用を進めていく。


 具体的には、製造工場の貨物の最寄り駅であるJR貨物南長岡駅(新潟県長岡市)から、3地域(青森県・秋田県・静岡県)の貨物駅への貨物鉄道輸送を実施。今後、コストや所用時間、品質保持に加えコンテナの積み替え状況などを総合的に判断しつつ、対象地域の拡大を検討していく。

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