カーゴニュース 2026年7月28日 第5455号
JR貨物(本社・東京都港区、犬飼新社長)の6月の輸送実績は、コンテナが前年同月比8・1%減の145万6000t、車扱が5・1%増の58万1000tとなり、合計では4・7%減の203万7000tとなった。
コンテナ品目別では、エコ関連物資がリニア中央新幹線の建設工事に伴う発生土の減少により前年実績を大きく下回ったほか、農産品・青果物は前年に備蓄米の出荷があった反動から減送となった。食料工業品はビール類を中心に荷動きが振るわなかった。一方、化学工業品と自動車部品は前年を上回ったほか、積合せ貨物も前年に近い水準だった。
車扱は、セメントが顧客の生産計画変更に伴う出荷増により前年を大きく上回り、車扱全体でも増送となった。
また、今年度第1四半期(4~6月)の輸送実績は、コンテナが前年同期比7・7%減の438万3000t、車扱が2・3%増の171万1000tとなり、合計では5・1%減の609万4000tだった。
犬飼社長「鉄道離れはない」
22日に会見した犬飼社長は「食料工業品や紙・パルプなどベースになる品目が増えてこないため、低調な輸送実績が続いている。ただ、モーダルシフトの観点から言えば、新規の輸送案件は増えている。必ずしも鉄道離れとは認識しておらず、ドライバー不足や環境問題といった社会的課題を背景とした鉄道輸送の見直しの動きは着実に進んでいる」と説明した。
また、会見に同席した執行役員鉄道ロジスティクス本部営業部長の麦谷泰秀氏は、コンテナの品目別の動向について「前年は2万4000tの備蓄米を輸送しており、その影響を除いた農産品・青果物の輸送量は前年とほぼ同水準だった。また、化学工業品は、中東情勢の影響からナフサを中心に将来の値上がりを見越した在庫確保などにより前年を上回った」と述べた。
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