国土交通省海事局と内航海運事業者で組織するエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会は５月30 日、２０２３年度海運モーダルシフト大賞・優良事業者表彰の表彰式を海運クラブ（東京都千代田区）で開催した。大賞受賞のダイキン工業、下関三井化学、活材ケミカルの３社をはじめ、優良事業者に選ばれた46社の代表それぞれに対し、国交省の海谷厚志海事局長が表彰状を手渡し、受賞を祝った。

　海谷海事局長は「トラックの輸送力不足が懸念される物流の『２０２４年問題』への対応をはじめ、海運へのモーダルシフトに対する期待と関心はますます高まっている。国交省は海運モーダルシフトのさらなる推進に向け、昨年政府が策定した『物流革新に向けた政策パッケージ』などに基づく様々な支援を通じ、フェリー・ＲＯＲＯ船・コンテナ船の各事業者を支援していく」と挨拶した。

　また、主催者を代表して日本長距離フェリー協会の尾本直俊会長は「内航業界はコストの急騰や深刻な人手不足など課題が山積しているものの、安定的なサプライチェーンを維持していくために『２０２４年問題』など様々な物流課題を乗り越え、荷主企業の良きパートナーでありたいと念願している」と述べた。