河合社長

カーゴニュース 2026年6月23日 第5445号

地区宅便
千葉の倉庫にROMSの自動倉庫導入

生産性4倍に、中小ECの受託拡大へ

2026/06/22 17:00
全文公開記事 倉庫・物流施設 宅配・ラストワンマイル マテハン

 セイノーグループでダイレクトメールや小型荷物の配送事業を手がける地区宅便(本社・東京都練馬区、河合秀治社長)は16日、千葉市緑区にある第2ロジスティクスセンター内に新たに導入したROMSの自動倉庫「Nano-Stream(ナノ・ストリーム)」を関係者に公開し、始動セレモニーを開いた。従来、人手に頼っていたピッキング作業を自動化することで作業効率性を約4倍に高めて省力化を実現するほか、スペースを平面運用から立体運用に切り替え、保管密度を約3倍に引き上げる。7月に本格運用を開始する。

 

 「Nano-Stream」は、自動倉庫ソリューションなどを手がけるスタートアップ、ROMSが開発した自動倉庫システム。着脱式のクレーンとAGVでGTP(Goods-to-Person)方式のオペレーションを実現する。狭小スペースでも設置でき、低コストかつ短納期での導入が可能なのが特長。スモールスタートで導入後、柔軟に拡張することもできる。

 

 地区宅便ではこれまで、天井高が約5mの第2ロジスティクスセンターで、高さ約2mの保管ラックを並べ、作業員が歩き回って入出庫やピッキングを行っていた。これを約200㎡の設置面積に、高さ4・7m、12段、2880コンテナの「Nano-Stream」を導入することで、高密度保管を実現。作業員は4ヵ所のステーションから動かずにピッキング作業を行える。

導入したROMSの「Nano-Stream」

始動セレモニーの冒頭で挨拶した河合社長(セイノーホールディングス専務執行役員を兼務)は、「人手不足が深刻化し、コスト上昇が続くなかで、省人化は喫緊の課題。また、これまでの運用では棚の上に約3mの空きがあったが、Nano-Streamを導入することで、天井近くまで保管することが可能になった」と、導入に至った経緯を説明。「ただ、自動倉庫を導入することでヒトによる作業が不要になるわけではない。既存のオペレーションと組み合わせることで運用効率を高めていきたい」と述べた。

 

 地区宅便では現在、小型荷物などのラストワンマイル配送だけでなく、保管・仕分け・出荷準備までをトータルで支援する事業を強化している。今後は小規模EC事業者の業務受託を拡大していき、「Nano-Stream」のさらなる拡張や他拠点での導入なども視野に入れていく。

 

 セレモニーにはROMSの前野洋介社長も出席し、「メーカーとしては、納入して終わりではなく、導入してからが始まり。作業員の皆さんには改善点や率直に伝えてほしい」と呼び掛け、今後もオペレーション改善に伴走していく姿勢を強調した。    

 

 

 

関係者によるテープカット
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